エクスポージャー法であがり症を克服(1)

Posted under あがり症, 克服, 治療 by あがり症 on 土曜日 22 11 月 2008

「エクスポージャー法」という方法で、あがり症を克服するためには、まず問題点をはっきりさせることが大切になってきます。
果たして自分がどのような状況に置かれるとあがってしまうのか、といことを整理することが、あがり症の克服への第一歩となります。

少したとえ話で考えてみましょう。
あなたは、ひどく散らかった家があって、その家を片付けなくてはならないとします。
「この家をどうにかして片付けなければならない」という対象として見ている限り、どのように手をつけていいのか分からず途方にくれてしまいます。

しかし、「この部屋から片付けてしまおう」とか、「このあたりから手をつけよう」などと、問題を細分化してとらえることができれば、効率的に家を片付けることができるようになるでしょう。
あがり症の克服についても同じことが言えます。

あがり症の人が治療を受ける際、自分の抱えている問題を上手に説明できなくて途方にくれてしまう人が多いようです。
「とってもあがり症なのです」と言われても、治療者はどこから手を付けていいのか分かりません。
「あがり症なのです」ではなく、「いつ、どこで、誰と、何をしている時に」あがってしまうのか、問題点を整理することから始めましょう。

そして、自分がどのような状況に置かれるとあがってしまうのか、そしてまた感じる不安の強さの順にリストアップしていきます。
嫌でも何とか立ち向かうことのできる状況はどれか、いつも必ず避けてしまうほど不安の大きい状況はどれか、ということを整理していきます。
これらの作業は「エクスポージャー法」を実践する前段階の重要な作業となります。

不安な状況から逃げないであがり症を克服

Posted under あがり症, 克服 by あがり症 on 水曜日 12 11 月 2008

「あがり症」の人は、不安を感じる状況から逃げ出して自分だけの小さな殻に閉じこもろうとする、と言われています。
不安な状況に身を置かないことが、不安を少しでも和らげてくれるので、無意識のうちにこのような行動をとってしまうようです。
あがり症を克服するためには、逃げ出さず、不安を感じる状況に立ち向かうことが大切になってきます。

「あがり症」を克服するための治療を何も行っていないにもかかわらず、あがり症が改善された、というケースがあるようです。
このようなケースは治療の前に不安を感じる状況に立ち向かい、それを克服してしまった人がいるということを示しています。
このようなケースは子どもに多いと言われています。
親が子どもに対して積極的に他人と関わりあえるような状況を作り出すことによって、子供のあがり症は比較的簡単に改善していく傾向にあるようです。

しかし、大人になると子どものように簡単に克服というわけにはいきません。
いったん確立してしまった不安な状況から逃げ出すという行動様式を変えるのはこれでなかなか難しいからです。
このような行動様式を変える訓練としては、「エクスポージャー法」が有効とされています。
この方法は曝露療法とも呼ばれ、不安に感じる状況にあえて身を置き、その状況に身をさらすという荒療治的な訓練になります。
あがり症の人は、不安な状況から逃げ続けている限り、その不安に対する恐れを取り除くことは不可能です。
あえて不安を感じる状況に立ち向かっていくことで、その場に慣れるように努力してこそ、その不安は少しずつでも軽減されていくはずです。

心理療法であがり症を克服

Posted under あがり症, 治療 by あがり症 on 水曜日 5 11 月 2008

あがり症を薬物療法で克服には、その治療に加えて心理療法の併用が望ましいと言われています。
その心理療法の目的は、あがり症を克服しようと薬物療法を行っている人に対して精神的にバックアップし、的確なアドバイスを行うことです。
このことは薬剤に期待できる効用は、あがり症という障害を取り除くことではなく「あがってしまう」という不安を軽くすることだけだからです。
また短期間では薬物療法のほうが高い効果が得られたが、長期間にわたる効果は心理療法のほうが高いという報告もあるからです。

薬物療法による効果は、あがり症という「社会不安」を乗り越えるきっかけを作ることにあります。
しかし、同じような状況に遭遇するたびに繰り返される「あがり症」という症状は大きく心に根付いているため、これを完全に取り除くためには薬だけでは不可能なのです。
あがり症を完全に克服するためには、別の考え方や行動様式を身に付けることが重要になってくるのです。
そのためにも、心理療法は非常に重要な手段と考えられています。

それでは「心理療法」はどのように行われるのでしょうか。
心理療法では「あがり症」に悩む人が、「あがってしまう」状況に自ら積極的に立ち向かうようにサポートしていくことになります。
重要になってくるポイントは、苦手な状況から逃げ出さないこと、ものの見方や考え方を変化させること、上手なコミュニケーションの仕方を学ぶことです。
「心理療法」においては、薬物療法を併用するか否かに関わらず、このような方法で行われているようです。